Vol.1 燕市地域おこし協力隊の伊藤さん

 

皆様こんにちは。情熱ある若者大陸にようこそ!

生まれ故郷を離れ、燕三条に来ている若者達。想いや夢を抱いてこのまちに来た時の感動や中々話す事の出来ない当時の苦労話などを織り交ぜながら、このまちでキラキラと輝く若い人達にお話しを聞いて行きます!

そして、栄えある第一回目の若者は!

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綺麗な建物ですねぇ!そうです!燕市役所です。

市役所にお勤めの地域おこし協力隊の伊藤正嗣さんです!

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まずは伊藤さんのプロフィールをご紹介致します。伊藤さんは神奈川県横浜市の御出身。地域おこし協力隊として市役所へ勤務されました。奥様、小学2年生の双子のお子様と大好きなワンちゃんが1人と、家族5人で燕市に住んでおられます。平成27年4月にこちらに移住してきました。そんな伊藤さんに根掘り葉掘りお話しを伺いました( *´艸`)

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佐藤 : 早速ですが、伊藤さんがこのまちに来ると決まった時。どのような夢や希望を抱いてこのまちにこられましたか?その時どんな気持ちだったか聞きたいです。

伊藤 : 家族や子どもたちとの今後の生活を考えていた時期に、都内で開催されていた移住フェアの前を通りかかり、地域おこし協力隊という制度を知りました。実は私が勤めていた会社が東京ヤクルトスワローズのイベント運営のお手伝いをさせていただいており、燕市がスワローズと連携してPRをしていて、その時に何度か球団の方と一緒に燕市に来たり、東京で一緒に仕事した時に燕市の方にとてもよくしていただきました。

そういった中で偶然にも移住フェアでの地域おこし協力隊の告知を燕市の方から教えていただいたことは素敵なご縁かと思い、この人達と仕事をしてみたいなと思いました。後、実際に燕市に来てみて、田舎ではあるんですが、そんなに田舎っぽくはないし、燕市や三条市も工場が多くあり活気があると思いました。私が生まれ育った所も工場が多くてそういったロケーションが似ていた事も親近感が沸き、来るきっかけとなりました。

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佐藤 : 人のつながり。そして生まれたまちのロケーションに近いこの燕三条の地がマッチしたんですね。確かに見渡す限りの大自然ではなく、適度に自然と工場や建物などが共存している感じが似ていたんですね。

伊藤 : まちの雰囲気が似ていました。

佐藤 : ありがとうございます。田舎っぽくないって横浜に住んでいた方に言われるとなんだか嬉しいです。

では次の質問です。燕三条にきて夢が叶った瞬間。このまちにきて凄く良かったなと思った瞬間の時にどのような気持ちだったかお聞かせくださいますか。

伊藤 : そうですね。新しく生活が始まる中で、業種的にはまるっきり違う業種にきたので不安もありましたね。一旦今までの生活をリセットできたのがあったので期待感は高かったですね。今一緒にやっている皆さんはもともと東京の会社にいる頃からのお付き合いだったので、こちらに来てゼロスタートではなく、受け入れてもらえるという安心感はありました。

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佐藤 : 仕事を通じて何回も行き来した事もあり、交流もあったという事は大変大きいですね。

伊藤 : そうですね。

佐藤 : 何度か足を運んで頂くなかで愛着も沸きますよね。

さて次の質問です。そんな素晴らしい瞬間もあれば、大変苦労なさった事もあると思います。今に至るまで一番苦労した事はどのような事でしたか。

伊藤 : 今でも苦労はしていますけど(笑)なによりも家族の理解ですね。移住する方のハードルでもあると思います。特に妻は福島県の出身で、田舎から都会へ来た人だったので、また田舎へいくのって(笑)

佐藤 : 田舎から都会でまた田舎って(笑)

伊藤 : そうです(笑)でもここは市街地もあるので生活に不便はないですから。そういった意味では大きな問題点にはならなかったですね。さらに奥深い山間地などだったら反対されていたかもしれません。

佐藤 : 家族の理解を得る事は大きなハードルですね。転職となるとご家族で来られるケースも多いと思うんですが協力隊の仕事の中でそういった問合せなどはありませんか。

伊藤 : 協力隊のネットワークの中だとそう多くはないですね。どちらかというと若い人の方からの問い合わせが多いと思います。

佐藤 : 奥様も伊藤さんとご一緒に何度かこちらにこられていたという事も理解を得られた大きな要因なのかもしれませんね。

伊藤 : 確かにそう思います。来ることが決まった後ですが、2回ほど一緒に来てくれたので見て、触れてみる事でこのまちへの理解も深まると思いますね。

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佐藤 : そうですね。百聞は一見に如かず。ご家族で移住される場合は一回だけではなく2回、3回このまちの魅力に触れる事がポイントなのかもしれませんね!

さて、次の質問に進みますね。このまちに来て「うわっなにコレ!」と思ったショックな事などはありませんか。

伊藤 : 風景に驚きましたね。市街地や工場あるかと思ったらすぐ「田んぼ」みたいな(笑)

佐藤 : 工場、田んぼ、工場、田んぼ、市街地、田んぼ みたいな(笑)普段から見てるから違和感なかったんですけど結構めずらしいものなのかなぁ(笑)

伊藤 : あとは道路が「赤い」ですかね。道路が赤いってのは新潟だけですよね?

佐藤 : 消雪パイプの!

伊藤 : 私の母が秋田で、妻が福島なんです。仕事で仙台にも住んでいた事もありますけど新潟だけですよね?路面が赤いのって(笑)

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佐藤 : 新潟県の特徴ですね!(笑)他の地域は気温がもっと下がってしまうので水を出したら氷っちゃうから出せないんでしょうね。他にはありませんか?例えば食べ物とか。

伊藤 : ラーメン屋さんばっかりですよね(笑)定食屋さんとかが少ない気がしますけどどうですか。

佐藤 : 確かに多い気がします。伊藤さんはラーメンお好きですか。

伊藤 : 好きですよ。

佐藤 : 燕三条ラーメンはどうでしたか。

伊藤 : 背油の量は衝撃的でしたね。でも見た目よりもあっさりしていて私は好きです。妻はまだ慣れないようです(笑)

佐藤 : 確かにイメージよりあっさりしていますよね!ところで伊藤さんのおススメのラーメン屋さんはありますか。

伊藤 : いくつか回った中で私が一番好きな所は大むら食堂本店さんですね。

佐藤 : ・・・これ以上お話すると話がラーメンの話になってしまいそうなので一旦お話を変えさせて頂きます。すみません(汗)

伊藤 : この流れで不便に感じた事をお話してもいいですかね。

佐藤 : まさしくその話を振ろうとしておりました。ありがとうございます(笑)

伊藤 : 実は移住して来て、都会との違いがあるのは当然なんですが、妻とも話したのですが意外にも物価が高い気がします。仙台、福島、横浜と比べた中でも新潟が一番高いと思います。

佐藤 : え!新潟が一番高いんですか。

伊藤 : はい。妻もそういっておりました。例えばティッシュペーパーは比べたら100円位違うんですよ。

佐藤 : そんなに違うんですか!僕はそれが衝撃的でした。お給料上げてもらわなきゃ(笑)

伊藤 : ですね(笑)後クリーニング代なんかもやや高めですね。水道代など公共料金も実は高いんです。妻が実感しているので間違いありません(笑)

佐藤 : 私今日一番ショックでした(笑)県外を体験しているからこそ違が分かる。収穫です。ありがとうございます。他にはありますか。

伊藤 : 車ですかね。

佐藤 : 都会にくらべると電車とかの交通網には勝てないですよね。

伊藤 : 僕が一台、妻が一台と考えると相当家計を圧迫しますよね。皆さんどうやってやりくりしてるのかなと。

佐藤 : 車検やローンなどが重ならないように上手く調整する位ですかね。

伊藤 : ・・・情熱ある若者の話っぽくないですが大丈夫ですか。

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佐藤 : 私は県外の目を持った方から見える燕三条というまちをお伝えしたいと考えていますので、良い所ばかりではない所も私は記事にしていきたいと考えています。

伊藤 : 私が担当している首都圏での移住フェアでの相談でも生活感を聞かれる方が多いです。男性はここに来てなにかやるんだと夢に溢れていますが、奥様なんかは生活を考えますのでそこはオープンにお伝えしないといけないと思っています。

佐藤 : 夢を追いかけるという事はすごく大事ですが、住んで暮らていくとなると生活という部分は大事な部分だと思います。しっかりとした土台があるから夢を追いかけ続けられる。家族がいる方は特にですね。

さて、続きましては伊藤さんの今後の夢について聞いてみたいと思います。

伊藤 : まずお仕事としては、ヤクルトスワローズとの連携のイベント。市内ではすこしずつ広まって盛り上がってはいるのですが、まだまだ浸透度が低いと感じるんです。燕市とヤクルトスワローズが連携して燕市を県外へPRをしている事を案外しらないんです。実は近日、スワローズのイベントがあるのですが、今まではツアーを募って都心の方たちを燕市にお呼びして、田植をして、ストックバスターズで買い物をしてという形だったのですが、今回は趣向を変えて、市民の人達にもっとヤクルトスワローズとの連携しているという事、例えば市内の企業さんがスワローズのスポンサーになっていることや地場産センターやJA越後中央さんでコラボ商品の開発や販売をしていることなどを、もっと知ってもらうという形にしました。

佐藤 : 地元市民に知ってもらおうという方向に変えたんですね。

伊藤 : そうなんです。また、それとあわせて4年前からは球団の了解を得て、つば九郎に燕市のPR隊長をしてもらっています。つば九郎はいい毒を吐くので面白いんです。筆談で(笑)そういった野球、スワローズとのコラボによるPRで交流人口も増やしたいと考えています。

佐藤 : つば九郎。面白そうですね(笑)

伊藤 : 後は、もう一つ関わっている仕事で「東京つばめいと」です。燕市出身で首都圏で生活している人の応援やUターンなどのお手伝いをしている事業です。その中でもUターンという所が大事なのかなと。

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佐藤 : 今「東京つばめいと」にはどれくらいのメンバーがいるのでしょうか。

伊藤 : 登録している人達ですがだいたい80名くらいでしょうか。そういった人たちへSNSやWEBサイトでの情報発信通じて燕市とつながり続けることで地元を忘れないようにしてもらう。ふるさとを感じてもらえるかなと。

後は就職活動支援なども合せて行っています。東京からいつでも帰ってこれるように。そのまま東京へ住み続けている人達には「ふるさと納税」を進めながら(笑)

佐藤 : (笑)ふるさと納税!イイですね。そういえば燕市のふるさと納税って全国的にみてもランクが高いって聞いたんですけど

伊藤 : 全国は覚えていませんが、県内ではランキング1位だったと記憶しています。

佐藤 : 燕市の事を思っている人々が多いって事ですね。

伊藤 : それもありますし、返礼品にも魅力があるって事でしょうね。魅力的なものを作れるまちですから応援してくれる人もいるのでしょう。そういった事も含めて魅力を伝えられればU・Iターンへつなげられるのではないかなと思います。

佐藤 : 都会にいっても故郷の事を想える。繋がり続けられるように伝えていくという事でしょうかね。

伊藤 : そうですね。私もこの地にきて改めて故郷の事を見るようになりました。移住という経験がなければこのような想いには至らかなかったかもですね。

佐藤 : 外へ出るから見える風景。そして改めて思い出す故郷の事。伊藤さんならではの視点ですね。故郷を離れた人たちとの繋がりのパイプを太くする事。そしてこの燕市を市民と外へPRする事。私もこの事業を通して協力できればなと思います。さぁお時間もそろそろ迫ってきましたので最後の質問です。

私達燕三条青年会議所のスローガン「未来を切り拓く力」。伊藤さんが想う、このまちの未来を切り拓くために必要だと思う「力」とはどのようなものだと思いますか。

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伊藤 : はい。今もお話させてもらった話の続きでもあるのですが、「故郷を思う気持ち(力)」ではないかと思います。新しい人達の目線も大事にしつつ、やはりこのまちが盛り上がっていく為には地元の人達が生まれたまち燕を思う気持ちが未来にとって大事なのではないかと思いました。

佐藤 : 故郷を想う気持ち。故郷を想う力 ですね。 ありがとうございます。

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伊藤 : ありがとうございました。


横浜から燕三条へ移り住み、さらに燕市の地域おこし協力隊を務める伊藤さんのリアルな感想をお話しいただきました。

良いところも、ちょっと不便なところも、ぜ~んぶ含めて「燕三条」。

燕市の魅力を発信し続ける伊藤さんが、外から見た「燕市のいいところ」をこれからも伝えていってくれるでしょう。

伊藤さんみたいに、燕三条に愛着を持ってくれる人が増えるって、うれしいですね!

【情熱ある若者大陸】オリジナルページへ(動画あり) 

*LINK*

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