VOL9 有限会社RK 日出さん

 

こんにちは!情熱ある若者大陸へようこそ。自然溢れる新潟県は四季がとりわけはっきりしていると思います。青々とした緑も気温と共に少しづつ色づき、「秋」らしい雰囲気へと様変わりしています。

気温は徐々に低くなってきていますが、情熱ある若者大陸では元気あふれる若者たちを今日もご紹介致します。

今日の若者は、有限会社RKさまにお勤めの日出剛史さんです。

鳥部:日出さん今日は宜しくお願いします。

日出:こちらこそ宜しくお願い致します。すみません時間があまり取れずに・・・

鳥部:いえいえ、私も頑張りますのでご協力お願い致します。

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日出:ありがとうございます(笑)

鳥部:まずは簡単な自己紹介から伺いたいと思います。

日出:日出剛史です。今年で31歳になります。兄弟3人で兄と姉がいます。出身は上越市です。わりと田舎のほうに住んでいましてコンビニもかなり遠くまで行かないとない位の田舎です(笑)

鳥部:地元に比べるとまだこちらは都会に感じるんですね。

日出:とっても便利ですよー!だって疲れた時とかはコンビニのお弁当が食べられるのって幸せですよ(笑)

鳥部:燕市にお住まいなんですか。

日出:隣の吉田町という所に住んでいます。

鳥部:僕らにとっての当たりまえが、ヨソのひとからみると全然違うもんなんですね。

日出:趣旨に沿った答えになってますか(笑)

鳥部:すみません。では気を取り直して。まずはこのまちに来た時のことをお伺いさせてください。どんな想いがあったんでしょうか。

日出:そうですね。想いというか・・・まず経緯なんですけど前職の仕事を辞めた時に色々と自分自身で考えていました。私の兄は新潟市に住んでいたので、県内なら上から下までいけるだろうと思ってエリアは構わず探していたんです。当然ここ「燕三条エリア」も視野に入っていました。

鳥部:そこで「磨き」をやろうと・・・

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日出:その時は「磨き」という明確な目的はなかったんですよね。でもぼんやりと「手に職をもちたいな~」「職人ってなんかいいよな~」って思ってました。「刀の職人」てのもいいななんて思ってましたが現実味を感じる事ができなくて、そしたらふと「燕三条職人塾」のポスターを見かけて、あ!なにかを感じて参加してみたんです。

鳥部:運命的な出会いですね(笑)

日出:ですね(笑)そこに参加したときに「研磨」っていう技術。職人を知って、心が動いたんで塾に通ってみたんです。

鳥部:そこでさらに運命的な出会いがあったと(笑)

日出:そうです(笑)弊社RKの社長と運命的な出会いを果たしました。色々と話ていると通える距離でもないし思い切って「引っ越ししてきますんでお願いします!」といって入社させて頂きました。

鳥部:何気なく探していた時に目に入った「ポスター」。そのポスターがこのまちに来る「きっかけ」になったんですね!

日出:ですね。

鳥部:ではこの流れで、このまちにきてどうでしたか。いわゆる「研磨」という職人の道を進む事になったときの心境というか。

日出:研磨って色々な材質のものを削って磨いてピカピカにするんですけど、入社して早々「チタン」の商品の研磨をさせてもらったんですが、チタンは火花がバチバチでるんです(笑)削りながら目の前に火花が飛び散ってくる・・・これは刺激的だ!面白いってなりましてですね。

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鳥部:面白かったんですね。

日出:不思議と恐怖感とかありませんでしたね。でも危険な仕事なんで面白いという表現もあまりよくないのかな(笑)

鳥部:いやいやそんなことはないと思いますよ。仕事が楽しいって事は良い事だと思います。話を戻しますがその「チタンの研磨」が印象的で、そこでハマったんですかね。

日出:まぁきっかけの1つでしたね。当然初めから上手く削れるわけではありませんし、あと「研磨」って基本的にお客様の大切な「商品」に加工を加えるわけで、一番気を付けなければいけないのは商品を壊さない事。そこは徹底的に教え込まれました。

鳥部:研磨という仕事の性質上のものですね。

日出:面白いもんでちゃんと真面目に取り組んでるとやっぱり腕が上がってくるもんなんですよ。初めて思い通りに研磨できた瞬間は本当に嬉しかったのを覚えています。

鳥部:社長が言ってましたよ。日出は本当に真剣に仕事をしてくれる。だから今回の取材も日出さんだったんでしょうね。

日出:ちょっと照れますね(笑)

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鳥部:けど今に至るまでの道のりは大変だったと思います。どんなところで一番苦労しましたか。

日出:ふと考えると苦労していたんでしょうけど。印象的なものってないですね。質問の答えになっていないかもですが、やっぱり職人気質の仕事っていうか、他の従業員も必ず一度は通る道なんですが、上手くいかないときですね。「話しかけるなオーラ」がドワッとでちゃうんですよ(笑)

鳥部:あーわかります!ありますよねー


日出:さすがにモノに当たるわけにはいかないので・・・今になって少しは良くなってはきているハズなんですが(笑)

鳥部:いや職人らしい一面でもありますよね。陶芸家がせっかく焼けた壺を「こんなんじゃない」って叩き割る的な。いやいやモチロン研磨の業界じゃ商品をそんな扱いにはしませんが。

日出:そうですね。それだけ想いを込めているっていう部分なのかもしれませんね。

鳥部:さて、では次の質問です。えっとこの地域の事なんですが、上越からこのまちに来たときにショックだったり変だなーって思ったこととかありませんか?

日出:そうですね。このまち自体は住みやすくて不便はしていません。ショックだという意味では1つありましてですね。まちのことじゃなくてもいいですか。

鳥部:どうぞ!

日出:いわゆる「町工場」っていうんですかね。あのーなんていうんでしょう。言葉がでてこないなー。簡単にいうと、自分の会社みたいにお客さんとかが勝手に工場に入ってくるんですよ。んで何も言わずに「商品」を置いて帰っていったりする。連絡もらってないんで商品が無いと思うじゃないですか。そして電話かけて聞くと「さっき置いていったれや!」って言われて・・・いやいやせめて声くらいかけようよって。まぁそれはそれで「町工場」的な横のつながりと言われてしまうとそれまでなんですが

鳥部:町工場あるあるですね。それだけお互いの信頼関係の中でやっているという事ではないでしょうかね。

日出:そうですね(笑)でもできれば声くらいかけてもらいたい(笑)

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鳥部:あはは(笑)

日出:そういえば、僕このまちの不便ありました。冬の除雪です。

鳥部:いやいやこの地域も上手い方ですよ。

日出:そうなんですか。地元のが普通だと思っていたのでこっちの除雪って交差点とかとくにデコボコですよね!

鳥部:さすが豪雪地帯。除雪のプロフェッショナル・・・

日出:あるいみ「職人」じゃないですかね。本当に薄―く除雪して行くんですよ」

鳥部:確かに雪深いところの除雪はかなりうまいですよね。良く分かります。

日出:・・・ちょっと比べる対象間違えちゃいましたかね。

鳥部:いえいえそんなことは(笑)

日出:あくまでも「比べたら」ってことですので(笑)

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鳥部:では質問を変えましょう。今日出さんが一番やりたいこと。このまちでなにかやりたいこと。夢などはありますか。

日出:今はそんなに先のことは考えていません。日々目の前の研磨に一生懸命取り組んでいます。そういう意味では日々、技術向上や道具の使い方、知識と経験をフルに活かしていかに「作業の効率を上げれるか」そして、会社の為に利益を上げるかを考えながら取り組んでいます。

鳥部:すばらしい考えをもってやってられるんですね。ちなみにですが、日出さん。いずれは独立とかも視野にいれていますか。

日出:今は考えていませんねぇ まずは自身の技術向上と生産効率のUP。日々精進です。

鳥部:ありがとうございます。それでは最後に、「情熱ある若者大陸」恒例のスケッチブックのコーナーです。

日出:恒例なんですね(笑)

鳥部:恒例なんです。(笑)では、日出さんが考える燕三条地域の未来を切り拓くために必要となる「力」とはなんでしょうか。

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日出:はい! それは「技の力」です。 個人の技術、そして人のマインドが上がること。それがゆくゆくはこのまちの底力になると思います。

鳥部:日出さん 忙しい中ありがとうございました。

日出:すみません 立ち話になってしまって(汗)

鳥部:いやいや 逆に新しいです(笑)

日出:ありがとうございました!

如何でしたでしょうか!日出さん。それでは恒例の「スケッチブックのコーナー」をどうぞ(´▽`)

 

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