まもなく夏本番、働く男女に「プリン体」注意報!?

2016年7月28日

トレンド総研

~2016年・夏 生活者レポート~
まもなく夏本番、働く男女に「プリン体」注意報!?
汗をかきやすい、ビールをよく飲む…夏は痛風のリスクがアップ
「プリン体」対策アイテムもぞくぞく登場!
医師が教える、賢い対策法とは?

生活者の意識・実態に関する調査をおこなうトレンド総研(東京都渋谷区)は、このたび、夏の「プリン体」対策についてレポートいたします。

<レポート目次>
1:「プリン体」とは?
2:「尿酸値とプリン体摂取」に関する意識・実態調査
3:専門家に聞く「プリン体」対策のポイント
4:注目の「プリン体」対策アイテム

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1:「プリン体」とは?
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ここ最近、さまざまな「プリン体」対策商品が登場しています。「プリン体」とは、細胞の核を構成する物質であり、人間が生きていく上で、必要不可欠なエネルギーの源です。ただし、「プリン体」の過剰摂取は、「尿酸値」の上昇につながる場合があり、痛風や高尿酸血症など、主に尿酸を原因とする病気のリスクが高まるため、近年、対策が重要視されています。

また、夏はこの「尿酸値」があがりやすい季節と言われており、その一因となる「プリン体」の摂り過ぎには、より一層注意が必要になります。

そこで今回トレンド総研では、痛風や高尿酸血症などのリスクが高まるこれからの季節に向けて、「プリン体」をテーマに今回レポートをおこないます。

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2:「尿酸値とプリン体摂取」に関する意識・実態調査
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はじめに、30~50代の働く男女500名を対象に、「尿酸値とプリン体摂取」に関する意識・実態調査をおこないました。

[調査概要] 
・調査対象:30~50代 有職者男女 500名
・調査方法:インターネット調査
・調査期間:2016年6月9日~6月13日

◆ 男性の約半数が気にする「尿酸値」…一方で「夏にリスクが高まる」ことはあまり知られていない!? 

まず、「あなたは尿酸値を気にしていますか?」と聞いたところ、39%と約4割が「気にしている」と回答。特に男性は、女性に比べて「気にしている」人が多い傾向にあり、男性のみに絞るとその割合は49%と約半数にのぼっています。

ちなみに、「尿酸値を気にするようになった年齢」を聞くと、平均で「40.2歳」という結果に。40代に突入すると、尿酸値への懸念が生じやすくなるようです。なお、「尿酸値を気にするようになったきっかけ」としては、「健康診断で尿酸値が上昇していたから」(38%)、「メディアで尿酸値に関する情報を見たから」(28%)、「お酒をよく飲むから」(25%)などが上位となりました。

また、これからの季節は、尿酸値が上昇しやすく、より一層の対策が求められると言えます。しかし、普段から尿酸値を気にしている人でも、「夏は尿酸値上昇のリスクが高まる」ことを知っていた人は23%とわずか2割台にとどまりました。

◆ 約7割が「プリン体の含有量を気にしている」と回答…対策商品の活用意向も高い傾向 

続いて「プリン体」について質問をしたところ、「プリン体」の認知度は94%という結果に。また、「普段の食事において、プリン体の含有量を気にしていますか?」と聞いたところ、66%と約7割が「気にしている」と答えました。

さらに、尿酸値の上昇を防ぐために、「プリン体」対策商品を試してみたいと思うかを聞くと、66%が「機会があれば試したいと思う」と回答。また、「すでに試したことがある」人も18%と6人に1人にのぼっています。

なお、試したことがある、または試してみたい「プリン体」対策商品としては、「プリン体対策ができるヨーグルト」(49%)、「プリン体オフ/ゼロのビール」(40%)、「尿酸値抑制作用のあるお茶」(33%)などが上位にあがりました。

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3:専門家に聞く「プリン体」対策のポイント
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続いて、「プリン体」対策のポイントについて、医学博士で、秋葉原駅クリニック院長の大和田潔先生にお話を伺いました。

■「プリン体」は分解されて「尿酸」に変化…結晶化すると痛風の原因に 

「プリン体」は、細胞の遺伝子(DNA)を構成する物質です。肉・魚・穀物・野菜など、さまざまな食品に含まれるほか、人間の体内でも生成されます。

体内の「プリン体」は、肝臓で分解されて、最終産物である「尿酸」に変化し、やがて排泄されます。健康な人であれば、体内でつくられる「尿酸」と、排泄される「尿酸」の量はほぼ同じです。しかし、何らかの原因で、このバランスが失われ、体内の「尿酸」の量が増えすぎてしまうと、処理が追いつかなくなってしまいます。こうして血液中に「尿酸」が増えてくると高尿酸血症となり、関節内でトゲトゲした形に結晶化すると痛風を発症することになります。痛風が激しい痛みを伴うのは、この結晶化したトゲトゲの「尿酸」が関節内に炎症をひきおこすからです。特に「足の親指」あたりの関節に発症しやすい傾向があります。

ちなみに、血液中の「尿酸」の濃度は「尿酸値」であらわされ、健康な人であれば6.0mg/dL程度です。これが8.0mg/dLを超えると、いつ痛風になってもおかしくない状態になります。また、一度発症してしまうと、再発の可能性がつきまとうことになります。ちなみに女性はホルモンの影響で尿酸値が低く、痛風は男の悩みと言えます。

■体内の水分が奪われやすい夏は、「尿酸値」が高くなりやすいタイミング 

尿酸値は、遺伝にも左右されますが、男性が好きな肉など「プリン体」を多く含む食品をたくさん摂取していると、当然ながら、体内の「尿酸」の量を増やすことにつながります。「プリン体」はあらゆる食物に含まれ、特にうま味の成分でもあるため、いつの間にか「プリン体」を摂り過ぎてしまうことも。糖質制限のために、肉類中心の食事にして痛風を発症された方もいました。

さらに、夏は他の季節と比べて、「尿酸値」が高くなりやすいタイミング。というのも、汗をかいて体内の水分が奪われることで、血中の「尿酸」の濃度が高くなりやすいのです。

また、夏はビールをはじめとしたお酒がおいしい季節でもあります。特にビールはDNAが多い麦芽を使っているため、他のお酒と比べても「プリン体」の含有量は多いと言えます。さらに、アルコール自体に尿酸を上昇させる作用があるため、飲み過ぎないようにすることが重要です。

■「プリン体」が多く含まれる食品とは? 

「プリン体」は細胞の核を構成する物質ですので、細胞数の多いもの、細胞分裂の盛んな組織に多く含まれます。よく知られているのは魚卵やレバーなど。また、プリン体はうま味成分にあたり、かつ水溶性ですので、煮干し・鰹節・干ししいたけなどのだしにも多く含まれます。

少し意外なものでは、干物なども「プリン体」の多い食品。一見ヘルシーなイメージですが、水分がとんでいるぶんだけ、細胞の核が凝縮されています。

尿酸値が高い人は、「高プリン体食品」をしっかり把握して、日ごろの食事でも注意するとよいでしょう。

■予防のためには、水分のほか、野菜や柑橘類の果物を摂取! 「プリン体」対策アイテムも上手に活用 

対策にあたってまず重要なのは、水分をしっかり摂ること。特に夏の時期は、しっかり水を飲んで、体内の尿酸の濃度が高くなり過ぎないようにすることが大切です。

また、尿酸の排泄を促し痛風の予防に効果の高い成分「クエン酸」「ビタミンC」「葉酸」が含まれる食品を摂るのもよいでしょう。これらは柑橘類の果物に多く含まれます。また、お酢を使った野菜のマリネなどもおすすめです。

そして最近では、「プリン体」対策のアイテムも登場しています。例えば、「PA-3乳酸菌」を使った商品。この乳酸菌は、「プリン体」を腸内で取り込み、分解し、自らの栄養源として活用するという作用があります。そのため、腸管から吸収される「プリン体」の量を低減させることが期待されています。筋トレや糖質制限でタンパク質摂取が多くなりがち、肉や魚など「プリン体」を多く含む食品が増えがちな人は、定期的に摂取しておくことをおすすめします。乳酸菌は腸内である程度生き続けるので、週に数回でも食べておくとよいでしょう。

また、アルコールが好きな方は、飲み過ぎないということが大前提ではありますが、「プリン体」オフ/ゼロのお酒も多数登場しています。

健康診断などで自らの「尿酸値」を把握しつつ、ご自身の生活習慣にあわせて、対策アイテムを取り入れてみるとよいと思います。

<プロフィール>
大和田潔(おおわだきよし) 秋葉原駅クリニック院長
東京医科歯科大学臨床教授、同大学大学院医学博士。総合内科専門医、神経内科専門医、日本頭痛学会代議員。医療栄養運動アドバイザー。臨床栄養協会評議員として、管理栄養士の講師をつとめる。気象病にも詳しい。救急診療などを経て、医療法人社団碧桜・秋葉原駅クリニック(同法人理事・現職)。週刊文春『スーパー開業医』。医療アドバイザーとして『羽鳥慎一のモーニングショー』にも出演するなどメディアでも活躍し、取材記事も多数。著書・監修に『糖尿病になる人、痛風になる人』『知らずに飲んでいた薬の中身』(祥伝社新書)、『ごはん好きでも必ず痩せられる!炭水化物の新常識』『のほほん解剖生理学』(永岡書店)他多数。趣味は、ランニングとバタフライ! 
秋葉原駅クリニックWEBサイト: www.ekic.jp
秋葉原駅クリニック公式Twitter: @ekiclinic

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4:注目の「プリン体」対策アイテム
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最後に、「プリン体」対策において活用できるアイテムをご紹介します。

■「明治プロビオヨーグルトPA-3」
「明治プロビオヨーグルトPA-3」は、「プリン体と戦う乳酸菌」をコンセプトにしたヨーグルトです。明治の保有する数千種類の乳酸菌ライブラリーの中から、プリン体への可能性に着目して選び抜いたPA-3乳酸菌が配合されています。
毎日飲みやすく、すっきりとした味わいのドリンクタイプ(飲むタイプ)、すっきりとした酸味が味わえる定番のカップタイプ(食べるタイプ)の2種類を展開しています。

■「アサヒ オフ」
アサヒビールが展開する「アサヒ オフ」は、<プリン体0(※1)><糖質0(※2)><人工甘味料0>を実現した、機能性新ジャンルビールです。醸造工程においてプリン体を含む酵母等をこまめに取り除き、最適な温度帯をコントロールすることで、プリン体の含有量を低減させるという「プリン体最少化技術」が採用されています。
3つの“0”でありながら、おいしさを実現するために厳選した麦芽を使用したことで、『アサヒ オフ』ならではの麦本来の味わいが楽しめる商品です。
※1:100ml当たりプリン体0.5mg未満を「プリン体0」と表示しています
※2:栄養表示基準による

■「アンセリン」
DHCの「アンセリン」は、食事における「プリン体」が気になる方をはじめ、健康を意識している方に向けたサプリメントです。「アンセリン」は、マグロやカツオなど、回遊魚のスタミナ源ともいわれる成分で、アラニンとヒスチジンという、2つのアミノ酸が結合したものです。
DHCの「アンセリン」は、回遊魚の特有成分を30倍(マグロ刺身と比較/DHC調べ)に濃縮したフィッシュペプチドを配合。
毎日の健康や気になる健康値、プリン体に、1日3粒を、朝・昼・夜など、数回に分けて摂るのがおすすめです。

 

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