マンスフィールドは、マヌカの木の下で

ひさしぶりに本についてのお話です。

昔、若い頃に買って読んだ文庫本で、

「マンスフィールド短編集」というのがあるのですが、
正直、その頃はピンとこなかったんですよ。

なんでかって言うと、はっきりとした起承転結がなくて、
ぼんやり読んでいるうちに、
あれ、どういうストーリーだっけ?って感じになって、
退屈というか、読後の印象がないというか、
何が書かれていたのかさえ、ほんとゴメンナサイなんですが、
ほとんど記憶にない有り様だったんですよ、当時は。
なので、その本には「つまらない本」という烙印を押し、
二度と読み返すこともなく、本棚に仕舞いこんだままでした。

ところが先日、寝る前に読む本がなかったので、
しゃあない、これでも読み返してみるか・・・と、
数十年ぶりにでしょうか?
マンスフィールドを本棚から取り出してみたわけです。

長い年月を置いて読み返してみると、あれれ? 
これが、すっごく…

 

全文を読む…|エルスール…あるいはミツバチのささやき

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