志賀直哉の小説と和菓子の味

右「小僧の神様・城の崎にて」志賀直哉著(新潮文庫)
左「ある歴史の娘」犬養道子著(中央公論)

これは、以前買った志賀直哉の短編集(写真右)です。
ずっと前に図書館で借りて読んだのですが、
突然また読みたくなり、本屋さんで購入しました。

あらためて読んでみると、
作家・阿川弘之氏によるあとがきに、
「ゾルゲ事件に関与して投獄された元新聞記者・尾崎秀実は、
獄中で志賀直哉の小説を読み、
“志賀さんの小説は和菓子の味がする”と語った」
というようなことが書いてありました。

尾崎秀実と言えば、全く違う本のお話になりますが、
以前にも当ブログでお話したことのある
犬養道子氏の自伝「ある歴史の娘」(写真左)に、
「昭和16年秋、昵懇にしていた尾崎秀実が犬養家を訪れた時、
すでに当時入手が難しかった和菓子を尾崎のために、
神田の和菓子屋から手に入れ…

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エルスール…あるいはミツバチのささやき
6/28 (14:14)

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