騙されて北国

世の中にはそう易々と信用してはいけない言葉というものがあります。

幼少の頃は「そのお年玉、貯金しておくよ」という言葉にやられ、
学生時代は「最後まで一緒に走ろうぜ（マラソン大会）」というセリフに裏切られました。
最近だと「こちら側のどこからでも切れます」
という表示に欺かれてばかりで苦虫を噛み潰す毎日。

こんな経験をする度に

「この世には２種類の人間しかいない。騙す奴と、騙される奴だ」

という使い古されたセリフを吐き捨ててきました。

そして騙されまいと大人の階段を必死に上ってきたわけですが、
まあ、ほんと、びっくりするくらい簡単に
オレオレ詐欺に引っかかる寸前だったことを告白しておきましょう。

数年前――

知らない番号からの着信を受け開口一番「あ、俺だけど」と言った相手に、
私は何の疑いもなく…

ファーマーズ・ハイ！
2013.11.18 （13:30）