鎮魂の祈りを
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今年、私が拠り所にした一文があります。
サン=テグジュペリ著『人間の土地』より。
「人間であるということは、とりもなおさず責任を持つということだ。人間であるということは、自分には関係がないと思われるような不幸な出来事に対して忸怩(じくじ)たることだ。人間であるということは、自分の僚友が勝ち得た勝利を誇りとすることだ。人間であるということは、自分の石をそこに据えながら、世界の建設に加担していると信じることだ」。
要石が外れたかのように日本が揺れたあのとき、テレビの前に座って「何かできないのか」と思いながらも、何もできない自分にわだかまりを抱いていました。テレビの前で両手はいつも合わさっていて、今思えば「祈る」とはこういうことなんだなと思いました。
そんなときこの文章で私は赦された気がしました。人間とはそういうものだと。だから今の自分をありのままに受け入れ…
ファーマーズ・ハイ!
2011/12/31