固定種とF1種
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- 野菜ソムリエ 山岸拓真
固定種やら、F1種、在来種、伝統野菜、自家採種。
これらについてしっかりまとめてみる。
野菜というのは種の種類によって大きく2つに別れる。
一つはF1種、交配種と呼ばれるもの。
F1種とは、交配種 雑種第一代とも呼ばれ、異なる性質の種を人工的に掛け合わせてつくった雑種の一代目。
F2(F1種から採取した種)になると、多くの株にF1種と異なる性質が現れる。
生育が旺盛で特定の病気に大病性をつけやすく、大きさも風味も均一であり、大量生産、大量輸送、周年供給などを可能にしている。
自家採種では同じ性質をもった種が採れない(種の生産や価格をメーカーにゆだねることになる)
また、F1種は種とりができないと言われたりもするが、F1種は種とりができないのではなくて…
………
こういう話になると固定種に関して絶対視する方が多いのだが、私はF1種を否定を一切しない。
それは、現在の食糧供給を支える上で、農家の収入の安定性を考える上でF1種の存在は不可欠であり、それこそ日本の高度経済成長期を支えた食料供給という面ではF1種の貢献は計り知れない。
F1種が支えた食料供給という文化もあるというわけです。
だが一方で、何代にも渡って、様々な方々、様々な土地でその土地の食文化と共に愛され、種が絶えることなく次代に引き継がれてきた固定種の存在は…
evergreen ~畑に行く新潟の野菜ソムリエ~
9/14 (20:37)